「ピラティスにはどんな効果があるの?」
「どのくらい続けたら効果が出るの?」
このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
ピラティスを続けるとインナーマッスルが鍛えられ、姿勢改善やダイエットなど女性に嬉しい効果があらわれます。
今回はピラティスに期待できる効果や、効果が出るまでの回数と期間を解説します。ピラティスを始めるかどうか迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
ピラティスとは?インナーマッスルを鍛えるエクササイズ
ピラティスは、インナーマッスルを鍛えるエクササイズです。マットやマシンを用い、身体の重心や骨盤の傾きなどを意識しながらゆっくりと身体を動かします。
インナーマッスルとは、身体の深部にある小さな筋肉のことです。
ピラティスでインナーマッスルを鍛えることで身体全体のバランスが整い、姿勢改善などさまざまな良い効果が生まれます。
ピラティスはもともとリハビリを目的とした運動であるため負担が少なく、激しい運動が苦手という方でも取り組めるでしょう。
ピラティスに期待できる7つの効果
ピラティスには、次の7つの効果が期待できます。
- 姿勢改善
- ダイエット
- 肩こりや腰痛などの改善
- 骨盤の歪み改善
- ストレスの軽減
- 食欲の抑制
- 睡眠の質の向上
順に解説していきます。
①姿勢改善
ピラティスには、姿勢を改善する効果があります。姿勢を保持するためのインナーマッスルを鍛えるとともに、背骨を縦方向へと大きく伸ばすからです。
猫背や反り腰などもピラティスを続けることで改善していくでしょう。
姿勢の悪さに悩んでいる方には、ピラティスがおすすめです。
②ダイエット
ピラティスはダイエットにもおすすめです。身体の可動域が広がり、筋肉をしっかりと動かせるようになるからです。
今まで使われていなかった筋肉が動かせるようになると、代謝がアップします。脂肪が燃焼しやすくなり、痩せやすい身体になるのです。
ダイエットをするうえでは、代謝をよくすることが非常に重要です。ピラティスなら激しい運動をせずに代謝を上げられるため、運動が苦手な方でも続けやすいでしょう。
③肩こりや腰痛などの改善
ピラティスには、肩こりや腰痛を改善する効果があります。続けることで姿勢が改善され、血流が良くなるからです。
例えば背中を大きく反らすエクササイズには、背中周りの筋肉をストレッチする目的があります。背中がピンと伸び血流も良くなるため、腰痛の改善が期待できるでしょう。
その他にも姿勢改善が期待できる動作がたくさん盛り込まれているので、肩こりや腰痛に悩まされている方はぜひピラティスを試してみてください。
④骨盤の歪み改善
ピラティスは骨盤の歪み改善に効果があります。インナーマッスルを鍛えることで、骨盤を正しい位置で支えられるようになるためです。
骨盤の歪みが改善されると、次のようなメリットが得られます。
- 冷え性やむくみの解消
- 生理痛の緩和
- 便秘解消
女性ならではの身体の悩みも、骨盤の歪みを改善することで解消されるかもしれません。
⑤ストレスの軽減
ピラティスには、ストレスを軽減する効果があります。深い呼吸を意識してトレーニングを行うことで、自律神経が整うからです。
また、ピラティスでは一つひとつの動作に集中してトレーニングを行います。集中することで精神的な落ち着きを取り戻すことも、ストレス軽減につながります。
⑥食欲の抑制
ピラティスには食欲を抑える効果があります。背骨の周辺を通る神経が刺激され、脳幹にある「セロトニン神経」が活発になるためです。
セロトニン神経は、満腹感を与え食欲を抑える物質である「セロトニン」を分泌します。セロトニンの分泌が増えることで、自然と暴飲暴食を抑えられます。
また、姿勢が改善されると内臓が正しい位置に戻り、脳までの神経伝達がスムーズになります。満腹のサインが伝わりやすくなることで、食欲が抑えられるのです。
⑦睡眠の質の向上
ピラティスには睡眠の質を向上させる効果があります。一つひとつの動作に集中してトレーニングを行うことで、脳が瞑想状態になるためです。
脳が瞑想状態になるとストレスが緩和され、睡眠の質が向上します。
また、ピラティスによる腸への刺激で「セロトニン」が分泌されることも、睡眠の質の向上に関わっています。セロトニンによって、睡眠を促す「メラトニン」が作られるためです。
寝付きの悪さに悩んでいる方も、ピラティスを試してみましょう。
ピラティスの効果が出るまでの回数・期間は?まずは10回通ってみよう
ピラティスの考案者であるジョセフ・ピラティスは「10回で違いを感じるようになり、20回で見た目が変わり、そして30回で肉体のすべてが変わる」と主張しています。
これをもとに、ピラティスの効果が出るまでの目安期間を次の表にまとめました。
違いを実感するまでの目安期間 | 見た目が変化するまでの目安期間 | |
週1回通った場合 | 約3ヶ月 | 約5ヶ月 |
週3回通った場合 | 約1ヶ月 | 約2ヶ月 |
ピラティスの効果を実感するまで、まずは10回通ってみましょう。週1回通うだけでも3ヶ月ほどで違いを実感できるはずです。
ピラティスのやり方は2種類
ピラティスのやり方には、次の2種類があります。
- マシンピラティス
- マットピラティス
順に解説していきます。
①マシンピラティス
マシンピラティスは、専用のピラティスマシンを用いて行う方法です。マシンが身体を支えてくれるため、正しい姿勢でピラティスに取り組めます。
また、個人の筋肉量によって負荷を変えられるため、無理なくトレーニングを行うことが可能です。
初心者でフォームが不安定な方や、筋肉量が少ない方に向いています。
②マットピラティス
マットピラティスはマットの上で、自分の身体の重さを使ってトレーニングをする方法です。
マットさえあれば自宅でもトレーニングできるのが特徴です。ジムに行く余裕がないという方でも気軽に始められるでしょう。
ただし、初心者は正しい姿勢を保つのが難しいため、レッスンを受けて正しいやり方を学ぶのがおすすめです。
ピラティスとヨガの違いは?目的・やり方・効果が異なる
ピラティスはヨーロッパ発祥、ヨガはインド発祥で、そもそもの起源が異なります。ピラティスとヨガの違いは3つあります。
- 目的の違い
- やり方の違い
- 効果の違い
順に解説していきます。
①目的の違い
ピラティスはインナーマッスルや体幹を鍛えて、健康的な身体を作ることが目的です。一方で、ヨガはリラックスしながら心身を整えることが目的とされています。
ピラティスは、ドイツ人のジョセフピラティスが考案したエクササイズです。怪我をした兵士が寝たままでもできる「体力回復エクササイズ」として考案されました。
ヨガは古代インドで、仏教やヒンドゥー教の修行の一つとして始まったものです。呼吸法や瞑想によって、心と体を結びつけます。
②やり方の違い
ピラティスは、マットやマシンを使って全身を動かすエクササイズです。身体の重心や骨盤の傾きを意識しながら手足を動かします。胸式呼吸で交感神経を刺激するのが特徴です。
一方、ヨガは呼吸に合わせてゆっくりとポーズをキープする動作が多いです。腹式呼吸を意識しながら取り組み、副交感神経を刺激するのが特徴です。
③効果の違い
ピラティスは身体を鍛える効果、ヨガは心の安定をもたらす効果が強いです。
ピラティスが向いている方 | ヨガが向いている方 |
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ピラティスとヨガでは得られる効果が異なるため、自分に合ったものを選びましょう。
ピラティスの効果に関するよくある質問
ピラティスの効果に関するよくある質問をまとめました。
- Q.1ヶ月で効果は実感できますか?
- Q.月4回(週1回)くらいでも効果は実感できますか?
- Q.「ピラティスは効果なし」という噂を聞いたのですが本当ですか?
Q.1ヶ月で効果は実感できますか?
週2〜3回ほど通えば、1ヶ月でも違いを実感できるでしょう。
ただし、週1回程度では1ヶ月で効果は実感できないでしょう。
期間だけでなく回数も重要であり、ピラティスの考案者であるジョセフ・ピラティスによれば、効果を実感するには10回ほど通う必要があります。
Q.月4回(週1回)くらいでも効果は実感できますか?
月4回(週1回)でも効果は実感できます。ただし、少なくとも3ヶ月ほどは継続する必要があるでしょう。
Q.「ピラティスは効果なし」という噂を聞いたのですが本当ですか?
回数が少ないと効果は薄いでしょう。
ピラティスは数回実施しただけでは効果を実感できません。まずは10回は通うことが大切です。
ピラティスは女性に嬉しい効果がたくさん!
ピラティスには、次のような女性に嬉しい効果がたくさんあります。
- 姿勢改善
- ダイエット
- 肩こりや腰痛などの改善
- 骨盤の歪み改善
- ストレスの軽減
- 食欲の抑制
- 睡眠の質の向上
週2〜3回通えば、1ヶ月程度でも違いを実感できるはずです。自分のペースで始めてみましょう。