ジム経営は儲かる?必要な費用や失敗しないためのポイント

「ジム経営は儲かるって聞いたけど本当?」
「いつかはジムを経営してみたいな」

フィットネスの需要は年々高まっており、いま注目されているビジネスの一つにジム経営があります。「ジム経営は儲かる」といった噂を耳にしたことのある方もいるでしょう。

本記事では、ジム経営は儲かると言われる理由をはじめ、ジム経営に必要な費用やジム経営で失敗しないためのポイントを紹介していきます。

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ジム経営は儲かると言われる3つの理由

ジム経営は儲かると言われる理由は大きく分けて次の3つです。

  • 粗利が大きいから
  • 会費による利益が安定して発生するから
  • 今後の市場規模の拡大が期待できるから

順番にチェックしていきましょう。

①粗利が大きいから

スポーツジムは商品在庫を抱える必要がないのに加えて顧客単価が高く、粗利が大きい傾向にあります粗利(売上総利益)とは、売上高から売上原価を差し引いた金額のことです。

ジム経営にあたり、毎月必要になる費用は主に次のとおりです。

  • 家賃
  • 光熱費
  • 人件費
  • 広告費

マシン導入などの初期費用はかかるものの、その後は人件費を抑えたり、顧客単価を高く設定したりして工夫すれば、利益は安定しやすいです。

②会費による利益が安定して発生するから

多くのジムは、安定的な収益が見込める月額制を採用しています。

会員が通い続ける限り毎月一定の収益が発生するため、収入の見通しも立ちやすいです。

他のジムと差別化しつつ、順調に新規会員を獲得していけば、収入は増加していきます。立地やニーズを押さえたジムを開業できれば、会員獲得もそう難しいことではないでしょう。

③今後の市場規模の拡大が期待できるから

今後の市場規模の拡大が期待できるのも、ジム経営が注目されている理由です。

経営産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、国内のフィットネス会員は2011年時点で約287万人、その後は増加傾向が続き2019年には336万人となっています。

新型コロナウイルス流行により2020年は約268万人まで落ち込む結果となりましたが、コロナ禍で国民の健康志向が高まったのは事実です。

今後、新型コロナウイルスの流行が落ち着けば、市場規模が再び拡大し始めると予想されます。

また一昔前までは「ジム=筋トレ」でしたが、近年は以下のような目的でジムを利用する人が増えてきています。

  • スタイル改善
  • スポーツのパフォーマンス向上
  • 健康増進
  • リハビリ

運動の目的が多様化していることも、市場成長への追い風となっています。

ジム経営の種類

ジム経営の種類は大きく分けて次の2つです。

  • 個人経営
  • フランチャイズ加盟

それぞれ解説していきます。

個人経営

個人経営とはその名のとおり、自身で一通りの準備を行い、ジムを開業する方法です。

個人経営の場合、フランチャイズのように加盟金やロイヤリティを支払う必要がないため、うまく経営できれば大きな収入を見込めます

最初は経営スキルがなくても、軌道修正をしながら利益拡大を目指すことも可能です。

ただし、オープンまでに自分で準備すべきことが多いことや、軌道に乗るまでの金銭的な負担が大きいことは理解しておきましょう。

フランチャイズ加盟

フランチャイズは、個人や法人が「加盟金」や「ロイヤリティ」を支払う代わりに、そのブランドの名前やサービスを利用できるシステムです。

支払うタイミング 目安費用
加盟金 加盟時に1回 150万円〜500万円程度
ロイヤリティ 毎月

固定型:5万円〜30万円/1ヶ月

変動型:12〜15%/1ヶ月

ブランド力で集客しやすいことや、運営サポートを受けられることがメリットですが、加盟金やロイヤリティを支払う必要があるため、経営が安定しないと赤字化する恐れがあります。

本部の方針に従う必要があり、自由度が低くなりがちな点も頭に入れておきましょう。

ジムフランチャイズについては以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

また、その他にも24時間フィットネスジムのフランチャイズのおすすめを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ジム経営に必要な費用の目安

ジム経営にはいくらくらいの費用が必要になるのでしょうか。初期費用とランニングコストの費用相場は以下のとおりです。

費用相場
初期費用 小規模:300〜500万円
大規模:500〜3,000万円程度
ランニングコスト 月70〜100万円程度

それぞれ確認していきましょう。

初期費用:小規模なら300〜500万円、大規模なら500〜3,000万円程度

ジムを開業するにあたり、以下のような初期費用が発生します。

  • 物件取得費
  • 工事費
  • 機材費
  • システム費

総額は小規模なら300〜500万円、大規模なら500〜3,000万円程度が目安です。居抜き物件ではなく、一からジムを作り上げる場合は費用が大きくなる傾向にあります。

また物件やオーナーによっては、最初に数ヶ月分の家賃の支払いを求められるので注意が必要です。この場合、家賃だけでも100万円以上の出費となる可能性があります。

ランニングコスト:月70〜100万円程度

ジム経営を続けるには、以下のようなランニングコスト(運営資金)が発生します。

  • 店舗の家賃
  • 人件費
  • 水道光熱費
  • 広告費

この内、工夫次第で抑えやすいのが人件費です。無人型を採用する、自身がトレーナーを務めるなどして人件費は抑えられます。

またフランチャイズの場合は、上記に加えてロイヤリティが発生することも頭に入れておきましょう。

ジム経営で失敗しないための4つのポイント

ジム経営で失敗しないためのポイントは次の4つです。

  • 小規模なジムから始める
  • ニーズを意識して料金やサービス内容を決める
  • 立地を重視する
  • トレーナーの質を担保する

順番に解説していきます。

①小規模なジムから始める

ノウハウが少ない中、いきなり大規模なジムを始めるのはリスクが大きいため、まずは小規模で始めるのをおすすめします。

軌道に乗ってきたら、設備投資を増やして利益拡大を目指しましょう。

パーソナルタイプであれば、マンションの一室でも開業できるので挑戦しやすいのではないでしょうか。

②ニーズを意識して料金やサービス内容を決める

近年はジムに通う人の年齢層が広くなり、目的も多様化しています。多様化するフィットネス業界では、ニーズを意識して料金やサービス内容を決めることが大切です。

たとえば若年層をターゲットにするなら安めの料金プランを提供する、富裕層をターゲットにするならマンツーマンプランで1回あたり1万円以上に設定するなどです。

開業するエリアにどんな人が多いのかをイメージしながら料金やサービス内容を決めるのが良いでしょう。

③立地を重視する

立地は駅前など、利用者が通いやすい場所が望ましいです。

通いにくい立地だと、見込み客が入会をためらってしまう可能性があります。

あわせて近隣の競合店舗も調査してみてください。近隣に競合店舗がある場合は、それを踏まえた上で戦略を立てる必要があります。思い切って他の場所にするのも一つの方法です。

④トレーナーの質を担保する

無人型のジムを除き、トレーナーの質は顧客満足度に直結しやすいです。

実績のあるトレーナーを採用するのに加え、自身も資格を取得しておけばアピール材料となります。たとえば次のような資格がおすすめです。

  • NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
  • NSCA-CPT(日本ストレングス&コンディショニング協会)
  • 健康運動実践指導者
  • スポーツ指導員
  • スポーツプログラマー

自身が指導を担当する予定がある方は、上記の資格取得を検討してみましょう。

ジム経営に関するよくある質問

最後に、ジム経営に関するよくある質問に回答していきます。

Q.ジム経営に資格は必要ですか?

必須の資格はありませんが、トレーナー系の資格を持っていると自分が指導を担当する際に役立ちます。

以下のような資格があるため、取得を検討してみてはいかがでしょうか。

  • NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
  • NSCA-CPT(日本ストレングス&コンディショニング協会)
  • 健康運動実践指導者
  • スポーツ指導員
  • スポーツプログラマー

Q.24時間営業のジムは儲かるって本当ですか?

24時間営業のジムは人件費を抑えやすいため収益性が高いといわれています。

ただし、立地条件や防犯対策など、クリアすべき課題が多いのも事実です。どの経営スタイルが最善なのか、さまざまなケースをシミュレーションしながら慎重に決めましょう。

Q.田舎でのジム経営は失敗しやすいですか?

必ずしも失敗しやすいとはいえません。田舎のジムでも成功しているジムはあります。

人口密度の少なさは大きな課題となりますが、家賃や広告費が安く、低コストで経営すれば資金不足に陥りにくいのはメリットといえます。

地域や年齢層から集客が見込めるのであれば、挑戦する価値はあるでしょう。

Q.ジム経営で年収1,000万円は可能ですか?

経営が上手くいけば、実現可能です。

例えばパーソナルジムを開業し、2ヶ月15万円の会費に設定したとします。15人の会員を集めれば、年間の売上は1,350万円です。

ここからランニングコストを差し引いた額が年収となりますが、ワンルームマンションなどの小規模なジムであれば、年間のランニングコストは300万以下にすることも可能です。

ジム経営の費用やポイントを押さえておこう

ジム経営は、粗利の大きさや利益の安定しやすさが魅力のビジネスです。

大きな資金をかけられなくても、個別レッスンを行う程度の小さなジムなら少ない資金で事業をスタートできます。

顧客のニーズを読み取り、多くの人から求められるようにジムを作れば、大きな売上も見込めるでしょう。